一般不妊治療について
ご自身の卵管を使用した治療法
一般不妊治療は自分の卵管を使用した治療法であると考えてください。妊娠には4段階のステップがあり、① 排卵 → ② 受精 → ③ 胚発育 → ④ 着床という流れで進みます。
上記の流れのうち、②〜④の直前までの最も重要な段階は卵管の中で行われています。このため左右両方の卵管の状態が良くない方(卵管閉塞、卵管水腫や高度卵管周囲癒着など)にはタイミング治療は適していません。一般不妊治療は1回の(1ヶ月の)妊娠率はあまり高い治療法ではありません。このためある程度の回数を重ねて行くことが大事です。
タイミング治療
経膣エコーにより卵胞径の計測や尿中LH検査などを行うことで、排卵日をより正確に推測し、
排卵日前後に夫婦生活を持つように医師がアドバイスするもので、不妊治療の第一歩の方法です。
タイミング治療の妊娠率については正確なものはありませんが、一般的には検査にて問題のないご夫婦が、
排卵日付近でタイミングを行うとひと月(1回の排卵)で約20%の確率で妊娠すると言われております。
また、1年では約80%の夫婦が妊娠し、さらにもう1年間タイミングを行い続けることにより妊娠に至るカップルは
2年間で約90%と言われています。
今まで基礎体温を見ながら、または薬局で排卵検査薬(尿LH検査)にて長期間タイミングを行ってきたご夫婦に対しては
タイミング治療を行わない場合もあります。